【きっかけ】
ふるさと納税でコーヒーのドリップパックを注文する程、普段からコーヒーを飲む習慣があります。
が、コーヒーも飲み過ぎて大丈夫なのか?、という疑問からコーヒー関連の健康情報文献を読んでみました。
今回の論文はコーヒー摂取と死亡率の関連について、です。
【今回の論文】
Associations between coffee consumption and all-cause andcause-specific mortality in a Japanese city: the Takayama study
です。
PubMedのページはこちら👇
【背景】
・過去の疫学研究から、コーヒーの摂取が全死亡や心血管疾患(CVD)による死亡と逆相関を示すことが報告されていた
・しかし、アジアの非白人集団ではエビデンスが乏しかった
【方法】
・1992年、高山市在住の35歳以上の住民31,552人にアンケートを実施し、29079人を16年間追跡した
・ベースラインでのコーヒー摂取頻度は「飲まない」「1日1杯未満」「1杯」「2~3杯」「4杯以上」の5群に分類さた
・主要評価項目は全死亡、およびがん・CVD・感染症・消化器疾患などの原因別死亡とした
【結果】
・追跡期間中(平均14.1年)に5339人が死亡した
・全死亡率は、コーヒー摂取量が多いほど低下傾向があった(最も多く飲む群では約19%のリスク低下)
・CVD死亡率も有意に低下(HR:1日1杯群 0.76、2–3杯群 0.67)
・がんによる死亡とは有意な関連はなし
・感染症と消化器疾患による死亡は、コーヒー摂取者で有意に低下した
・男性でより強い逆相関がみられ、女性では統計学的有意差はなし
こちらが、論文に記載されている結果の表です。

【考察】
コーヒーには抗酸化作用や抗炎症作用を持つ成分が含まれており、これが死亡リスク低下に関与していると考えられる
【結論】
日本の地域住民において、1日1杯以上のコーヒー摂取は全死亡およびCVD・感染症・消化器疾患による死亡リスクの低下と関連してた
【気になったポイント】
・何よりも日本人の16年間の前向きコホート研究である点がありがたいです
今回は自分自身の習慣に対する検討なので日本人の男性の情報はまさに欲しかった情報です
・著者がLimitationとして記載していましたが、
①コーヒーの種類の検討、②カフェインレスに関する記載がない、③大量摂取者が少ない、という3点は気になりました
・①豆から挽く、インスタント、缶コーヒー、では確かに違いそうです。また産地による違いもありそうな気がしてしまいます。③大量摂取者が少なく、過剰摂取による問題は評価できていません。
自分は1日0-2杯ですので、過剰摂取はないとは思いますが。
・また、男性でしか有意差が出なかったのも気になりました。これに関しては考察もされておらず、難しいポイントだと思いました。
性ホルモンの影響でもあるのでしょうか?
【まとめ】
論文の表は少し、見にくかったので省略を加えてまとめてみました。

女性では死亡率の低減にはコーヒーは寄与しなさそうです。
男性では1日3杯までなら、用量依存的に全死亡率とCVD死亡率が低下しています。
また、1日1杯のみ癌死亡率の低下も示されています。

男女分けられてはいませんが、その他の疾患死亡のまとめはこちらの表です。
消化器疾患の死亡は1杯以上で、感染症死亡は1杯以下のコーヒーで優位に減少を認めます。
細々したのを覚えるのが難しいならば、男性は1日1杯のコーヒーを飲めば、CVD死亡、消化器疾患死亡、感染症死亡が減らせると思われる、だけ覚えておきましょう。